事務職に強い人材派遣会社の比較表

数ある人材派遣会社のなかから、どこを選ぶべきか判断できず悩んでいる担当者もいるでしょう。そこで、ここでは事務職に強い人材派遣会社を7社紹介します。

それぞれの特徴や強みについて詳しく解説するため、人材派遣会社選びの参考にしてください。

フルキャスト

（引用元：フルキャスト）

フルキャストは、グループ会社を含めて76,000社以上の取引先を持つ人材派遣サービスです。1名から大人数まで対応しているため、たくさんの人材を募集したい際にも、急な欠員が出た際にも活用できます。また、人数を増やして大きな案件を取りたい・自社従業員の残業を減らしたい、といった要望にも応えます。

事務職においては、以下の職種があります。

• データ入力
• ファイリング
• 一般事務
• 営業事務
• 経理事務
• 人事事務

テンプスタッフ

（引用元：テンプスタッフ）

テンプスタッフは、派遣会社満足度ランキングで4年連続1位を獲得しています。短期から長期まで幅広い期間に対応しているうえ、短時間勤務や週3～4日だけ、といったニーズにも応えます。また、以下のサービスを提供しており、ニーズにあわせて選択できます。

• ファンダブル：将来的には直接雇用をすることを前提として、ポテンシャルの高い事務職の派遣スタッフを紹介してもらえる。
• りもーとテンプ：在宅派遣に特化したサービス。ポケットWi-Fiやノートパソコンなどの貸し出しにも対応可能。
• フレキシブルキャリア：即戦力となる高いスキルを持つ人材を、短時間勤務で派遣してもらえる。

テンプスタッフで対応している事務職は以下のとおりです。

• 一般事務
• OA事務
• 総務事務
• 営業事務
• 人事事務
• 経理事務
• 英文経理事務
• 貿易事務
• 英文事務
• 秘書
• セクレタリー
• 取引文書作成
• データ入力
• ファイリング

スタッフサービス

（引用元：スタッフサービス）

スタッフサービスは、導入実績30,000社以上・就業者数89,000人以上と、業界トップクラスの実績を誇るサービスです。

依頼をしてから最短3日で人材を派遣してもらえるうえに、最短5日で就業スタートも可能です。急な欠員により早く人材を確保したい企業にうってつけのサービスだと言えます。日本全国47都道府県に合計173拠点を構えているため、地方の企業でも安心して依頼できるでしょう。

スタッフサービスで対応している事務職は、以下のとおりです。

• 一般事務
• 営業事務
• 経理事務
• 総務事務
• 人事事務
• 貿易事務
• 金融事務
• 英文事務
• 受付
• 秘書
• 電話業務

パソナ

（引用元：パソナ）

パソナは、即時派遣可能なスタッフを400,000名以上抱えているため、スピーディーに人材を派遣してもらえます。

教育制度や研修制度が充実しているためスタッフの満足度が高く、安定して就業してもらいやすいです。また、企業のお困りごとや欲しい人材のニーズを細かく把握したうえで、精度の高いマッチングサービスを実施してくれます。

パソナが対応可能な事務職は、以下のとおりです。

• 一般事務
• 営業事務
• 旅行事務
• 人事事務
• 秘書
• 総務事務
• 経理事務
• 貿易事務
• 英文事務
• 法務事務

パソナの基本情報は、以下のとおりです。

アデコ

（引用元：アデコ）

アデコは、メンタルヘルス関連の資格であるEAPを所有する営業担当者が国内最多である310名も在籍しています。そのため、企業の生産性向上のための最適なソリューションを提案して貰えるでしょう。

また、アデコでは多くの派遣社員と無期雇用契約を結んでいるため、派遣法で定められている3年を超えても同じ人材を継続して活用できます。

アデコで対応している事務職は、以下のとおりです。

• 一般事務
• 営業事務
• 英文事務
• OA事務
• 経理事務
• 英文経理事務
• 貿易事務
• 総務事務
• 人事事務
• 特許事務
• 専門的文書管理
• 企業受付
• 秘書

リクルートスタッフィング

（引用元：リクルートスタッフィング）

リクルートスタッフィングは、サポートが充実しているうえに登録手続きがすべてオンラインで完結するため、登録者から評判の良いサービスです。そのため、数多くの登録者を抱えており、スピーディーに人材を雇用できます。

また、リクルートスタッフィングでは以下のサービスを提供しています。

• ZIP WORK：限られた時間で結果を出す働き方を提案してもらえる
• Japaning（ジャパニン）：日本語ができる優秀層の外国人留学生を紹介してもらえる
• キャリア ウィンク：ポテンシャルのある若年層を提案してもらえる
• シニア・プロフェッショナル：定年後の60代を中心に紹介してもらえる

リクルートスタッフィングでは、以下の事務職に対応しています。

• OA事務
• 一般事務
• 経理関連
• 営業事務
• 秘書
• アシスタント
• 庶務
• 購買関連業務
• 総務関連業務
• コール業務
• 英語事務
• 貿易関連業務

ランスタッド

（引用元：ランスタッド）

ランスタッドは、約945,631人もの登録者を抱えているサービスです。

世界38の国と地域でサービスを提供している点が最大の特徴です。日本国内だけでなく、海外を含むさまざまな成功事例をもとに、企業ごとに的確なソリューションを提示してくれます。通常の人材派遣サービスのほかに、在宅派遣に特化した「おうち派遣」というサービスも提供しているため、在宅勤務可能な人材を求めている企業に向いています。

ランスタッドでは、以下の事務職に対応しています。

• 一般事務
• 営業事務
• データ入力
• 人事事務
• 総務事務
• 営業アシスタント
• 受付
• ファイリング
• 英文事務
• 貿易事務
• 金融事務
• 英文経理
• 英語秘書

事務職に強い人材派遣会社の選び方

事務職に強い人材派遣会社を選ぶ際には、以下の2点を基準にしましょう。

• スタッフ数が多いものから選ぶ
• 希望の派遣形態に対応しているものから選ぶ

上記を軸に人材派遣会社を選ぶことで、「こんなはずじゃなかった」といった後悔を防げます。

 スタッフ数が多いものから選ぶ

登録スタッフ数の多さは、人材派遣会社を選ぶうえで重要な観点です。なぜなら、登録スタッフが多いほど、求めている人物像に合った人材を派遣してもらいやすいからです。

同じ人材派遣会社を利用する企業でも、求めているスキルや人物像はさまざまです。例えば、受付スタッフとして適性のある人材を受け入れたい人もいれば、営業経験のある人を受け入れて営業アシスタント事務を任せたいと考えている人もいるでしょう。登録スタッフが少ない人材派遣会社を選んでしまうと、理想通りの人材を受け入れにくくなる恐れがあります。

そのため、ニーズに合った人材を派遣してもらうためにも、登録スタッフ数が多い人材派遣会社を選ぶのがおすすめです。なお、本記事で紹介した7社のなかでは、フルキャストが最も多いスタッフを抱えています。

希望の派遣形態に対応しているものから選ぶ

一口に「人材派遣」といっても、3種類の派遣形態があります。それぞれの特徴やおすすめな企業を解説するため、自社に適切な派遣形態に対応している人材派遣会社を選んでください。

• 登録型派遣

一般的に最長3年のあいだ、派遣労働者が派遣先企業に就業する派遣形態。「一般派遣」と呼ばれることもある。一定の期間だけ人材を確保したい企業におすすめ。

• 常用型派遣

派遣会社において無期雇用されているスタッフが企業に派遣される派遣形態。3年の期限がないため、長期的に働いてくれる人材を希望している企業におすすめ。

• 紹介予定派遣

一定の派遣期間が終了したあとに、派遣先会社とスタッフ本人の合意があれば、正社員や契約社員に切り替えられる派遣形態。ゆくゆくは社員として活躍してくれる人材を求めている企業におすすめ。また、いきなり社員として雇うのではなく、スキルや性格を見極めたうえで社員登用したい企業にも向いている。

派遣形態は、人材派遣会社の公式サイトから確認できます。万が一公式サイトに掲載されていない場合は、電話やメールで問い合わせてみると良いでしょう。

人材派遣会社の活用がおすすめな企業の特徴

直接雇用ではなく、人材派遣が向いている企業の特徴は以下のとおりです。

• 人材採用にかかる人的コストを削減したい

人材を直接採用する際には、書類選考・面接・条件交渉といった手間や、採用担当者の人的コストがかかります。その点、人材派遣会社を利用すれば、派遣料金はかかるもののさまざまな手間を割愛できます。人材採用をしたいものの社内のリソースを割きたくない企業に、人材派遣会社の利用がおすすめです。

• 労務管理にかかるコストを抑えたい

人材派遣会社を活用すれば、給与計算や保険関連の雑務はすべて人材派遣会社が行ってくれます。直接雇用するのに比べ労務管理業務を大幅に減らせるため、労務管理にかかるコストを抑えたい人にも人材派遣会社の利用が向いているでしょう。

• 業務を効率化および最適化したい

多くの企業には、繁忙期・閑散期があります。繁忙期に社員だけで業務を進めようとすると、ミスが増えたり残業時間が長引いたりする恐れがあるでしょう。一方、人材派遣会社を活用すれば、忙しい時期にだけ人材を受け入れられます。結果として、業務の効率化および最適化につながり、自社利益を上げやすくなります。

事務職の人材派遣で取得していることが望ましい資格

人材派遣会社に人材派遣を依頼する際には、求めている人材の条件を伝えられます。その際、以下の資格を条件として伝えておくことをおすすめします。それぞれの資格について解説するので、ぜひ参考にしてください。

• 秘書検定

表情・態度・振る舞い・言葉遣い・話し方などの印象を左右する項目や、一般常識について学べる資格。そのほかにも、仕事を効率的にこなす方法や事務処理のスキルを習得できる。秘書や受付を担当する人材を求めている企業におすすめ。秘書検定を保有している人材を希望すれば、お客様と関わる際に好印象を抱かせられる可能性が高い。

• 日商簿記検定

お金に関する営業取引を帳簿に記録する方法について学べる資格。日商簿記検定取得者は、誰が見ても分かりやすい書き方で取引記録をつけられる可能性が高い。日商簿記検定の他にもさまざまな簿記検定があるが、日商簿記検定が最もメジャー。記帳関連の業務を任せられる人材を求めている企業におすすめ。

• ファイナンシャル・プラニング技能士

税金・保険・年金などのお金に関するさまざまな知識を身に付けられる資格。ライフプランニングと資金計画・金融資産運用・タックスプランニング・リスク管理・不動産・相続および事業承継の6つの分野を学習する。金融関連の業務を任せられる人材を探している企業におすすめ。

• MOS

「マイクロソフトオフィススペシャリスト」の略称。Word・Excel・Powerpoint・Access・Outlookといったマイクロソフトが開発したソフトに関するスキルを証明できる資格。MOSを取得している人材は、一般事務に必要なWordやExcelの操作を習得しているため、安心して仕事を任せられる。

• TOEIC

ビジネス英語に関する国際的な試験。とくに日本人や韓国人からの人気が高い。リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングなどのスキルレベルを測るのに最適。英検と異なりビジネス英語に特化した資格であるため、英語を使う仕事ができる人材を探している企業におすすめできる。

上記の他にも、さまざまなビジネス資格があります。任せたい業務によって必要な資格を取捨選択し、人材派遣会社に条件を伝えると良いでしょう。

まとめ

人材派遣会社を活用して、事務職の人材を賄う企業が増えています。とくに、人材採用にかかる人的コストを削減したい企業や、労務管理にかかるコストを抑えたい企業には人材派遣会社の活用がおすすめです。

さまざまな人材派遣会社があるなかで、登録スタッフ数や対応している派遣形態を基準として自社に合うところを選びましょう。ぜひ、本記事を参考にして事務職における最適な人材派遣会社選びを実践してください。