人材募集の方法13選!自社に合った募集方法を見極めるコツも紹介

ひと口に人材募集といってもその方法は様々で、採用できる人材の質や特徴も大きく変わってきます。ひとつの採用方法にこだわらず、他の採用方法を知ることで求めている人材にいち早くアプローチできるようになるかもしれません。
本記事では13通りの人材募集の方法とメリット・デメリット、自社の状況に合った人材募集の方法を解説します。
目次
- 紙媒体
- ハローワーク
- Webの求人サイト
- 求人チラシ・ポスター
- 求人検索エンジン
- SNS
- 自社サイト
- リファラル採用(紹介)
- スカウト(ダイレクトリクルーティング)
- 退職者の再雇用(アルムナイ採用)
- 人材紹介
- 人材派遣
- 採用イベント
- 専門性の高い人材を募集したい場合
- できるだけ早く採用したい場合
- コストをかけずに募集したい場合
- 採用までの工数をかけずに募集したい場合
人材募集の方法13選
人材募集の方法には次のような種類があります。
- 紙媒体
- ハローワーク
- Webの求人サイト
- 求人広告
- 検索エンジン
- SNS
- 自社サイト
- 紹介(リファラル採用)
- スカウト(ダイレクトリクルーティング)
- 退職者の再雇用(アルムナイ雇用)
- 人材紹介
- 人材派遣
- 採用イベント
それぞれの方法でメリットとデメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
紙媒体
新聞や折込広告などに求人情報を載せる方法です。求人情報を専門にしたフリーペーパーもこの方法に入ります。
特にフリーペーパーは人の目につきやすい所に設置されることも多く、一定の効果が期待できるでしょう。地域限定版などを活用すれば、より狙っている層へのアプローチができるようになります。
一方で紙面という物理的な制約が設けられてしまうため、掲載できる情報量が少なめです。また、情報の変更があっても即座に対応できないのはデメリットと言えるでしょう。
メリット |
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地方の中小企業や短期で人材を採用したいという企業におすすめの方法です。
ハローワーク
公共職業安定所、ハローワークは、全国に544カ所の窓口を設置しており人材採用にはうってつけの機関です。就職件数も100万件を超えており、求職者がまず相談に向かう窓口として代表的な場所でもあります。
求人情報の掲載は無料で、条件によっては助成金給付が受けられるのが大きなメリットです。一方で、管轄する地域の情報のみしか求人掲載ができない、などといったデメリットもあります。
メリット |
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デメリット |
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自社の採用フローに乗るまで時間がかかるものの、掲載料が無料ということを考えると採用コストを抑えたい企業におすすめの方法です。
Webの求人サイト
Web上の求人サイトを活用する方法があります。日本人のほとんどはスマートフォンを所有しており、いつでも情報を確認できるようになりました。その環境に用意されたプラットフォーム上に求人情報を掲載する方法も、人材採用ではよく使われる方法です。
場所や時間を問わずに求職者にアプローチできるほか、検索機能をはじめとした条件の絞り込みができるため、多くの求職者の目に留まりやすいのが最大のメリットです。しかし広告掲載料が高く、人材採用にあまり予算が割けない企業にはおすすめできません。
メリット |
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多くの求職者にアプローチできることから、比較的多くの人数を採用したい場合に活用したい募集方法です。
求人チラシ・ポスター
チラシやポスターを使って人材募集をする方法もあります。内製する場合と外注する場合でコストのかかり具合が変わりますが、広告掲載料よりは安価に済むケースが多いという特徴があります。
店舗 の場合は店舗内に掲示したり、店頭で配ったりできます。反面、大きな効果は期待しにくいのがデメリットです。
メリット |
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内容に制限がなく使い方も自由であるため、予算は掛けたくないものの伝えたい情報が多いという企業に有効です。
求人検索エンジン
人材募集において使われる求人検索エンジンとは、その名の通り、求人に特化した検索エンジンのことです。働きたいという意欲の高いユーザーが検索するので、マッチ率は高いと言えます。
すでに掲載されている自社サイトの採用ページや求人サイトから自動でクローリングされるため、手間をあまりかけずに多くの求職者の目に留まるのがメリットです。一方で、クローリングされるためには「1職種」「1勤務地」「1URL」でページが分かれていなければならない、求人情報が更新されないと埋もれてしまう、などといったデメリットもある点に注意しましょう。
メリット |
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デメリット |
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自社サイトや採用ページなどを持っていると、相乗効果で応募獲得がしやすくなります。
SNS
近年SNSでの人材募集も盛んに行われています。ソーシャルリクルーティングと呼ばれる方法で、SNSが持つ拡散や口コミの能力を生かしている点が強みです。
基本無料で使用できるのはもちろん、双方でコミュニケーションが簡単に取れるため、採用後のミスマッチを減らすことができます。一方で定期的にコンテンツの投稿をする必要がある、成果が出るまでに時間がかかるなどのデメリットもあります。
メリット |
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即戦力の採用ではなく、中長期的に人材採用を検討している企業におすすめの方法です。
自社サイト
自社サイトを強化することで、人材採用に結びつく可能性があります。求職者が関心のある企業の情報を収集するために自社サイトへアクセスした際、人材採用に関する文言があると興味を持ってくれるかもしれません。
自社の持ち物になるため表現の自由度は高く、伝えたいことをほぼ100%伝えられるというメリットがあります。一方でSEO対策など、多くの人の目に触れるような工夫をしなければなりません。
メリット |
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採用ブランディングを行いたい企業や、中長期的に採用を行っていく方針を掲げている企業におすすめです
リファラル採用(紹介)
今働いている社員や関係者の人脈を利用し、必要としている人材を採用する方法をリファラル採用(紹介)と言います。多くの企業が取り入れている手法であり、短期的な採用に適しています。
広告などを打つ必要がないため採用コストが抑えられるほか、市場に現れていない人材へアプローチできるのがメリットです。反面入社意欲はバラバラで、必ず採用できるとは限りません。また人間関係も問題となる可能性が高く、むやみやたらに活用できる方法ではないというデメリットもあります。また、紹介してくれた社員に対し対価を支払う場合は、賃金や給与として支払う必要があるため就業規則や雇用契約を整備する必要があります。
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企業の風土や文化に適した人の採用や、採用予算を抑えたい企業におすすめできる手法です。
スカウト(ダイレクトリクルーティング)
求人サイトなどに登録している求職者を、企業が直接声をかける手法をスカウトと言います。ダイレクトリクルーティングとも呼ばれ、この手法に特化した求人サイトも存在しています。
相手の情報をしっかりとリサーチする手間はかかるものの、効率的な採用を目指す企業にとってはメリットが大きい手法です。ただし、一人採用することにつき成果報酬が発生する場合もあるため、コスト管理はしっかりしなければなりません。
メリット |
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幹部候補などの採用難易度が比較的高い人材を採用したいと考えている、もしくは採用ノウハウを蓄積したい企業に適しています。
退職者の再雇用(アルムナイ採用)
アルムナイ採用とは、すでに会社を退職した人材を再雇用する採用方法を指します。
全く新規の人を教育する必要がなく、企業理念や目標を理解している人材にアプローチするため、採用後のコストを大幅に削減できるのがメリットです。
一方で退職している社員であるため、何かしら企業に対しての不満を抱えている可能性はあります。また一度先例を作ると、退職しても戻ってこれるという雰囲気が企業内に根付いてしまう可能性もあります。
メリット |
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即戦力を欲している企業にとっては、やってみる価値のある作業方法と言えるでしょう。
人材紹介
厚生労働大臣の認可を受けている職業紹介を生業とする企業が、求職者を企業に紹介する形態のことを人材紹介と言います。
ミスマッチを減らすために事前のヒアリングや条件の設定などを行うため、多少時間がかかってしまいます。また紹介手数料が発生するため、コストがかかってしまうのもデメリットです。
反面、求職者との連絡に手間がかからず、必要とする人材に会いやすいのがメリットとなります。
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採用したい人物の条件が高い場合や、非公開の採用活動を行いたい場合におすすめです。
人材派遣
派遣会社を通して一定期間のみ働いてもらう人材を確保する方法もあります。自社で雇用するのではなく、派遣される人材は派遣会社の雇用となります。紹介予定派遣という制度を活用すれば、ゆくゆく正社員として働いてもらうことも可能です。
必要な期間だけ人材を確保できることから、人件費の削減につながるのがメリットです。一方で法律によって派遣労働者ができない業務も存在しているため、全ての業種において有効な方法とは言えません。また基本的に長期採用ができないため、一時的な人材補填の意味で活用すると良いでしょう。
メリット |
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デメリット |
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限られた期間で人材を補填したい場合に特におすすめです。
採用イベント
新卒採用や転職フェア、業種限定の採用イベントを活用する方法もあります。基本的には求職者主導で、用意されたブースのなかから気になった企業の説明を聞くというスタイルです。
事前準備や人を集める工夫など、実際にプレゼンテーションを行うまでの準備が必要な点がデメリットです。反面直接求職者とコミュニケーションが取れるほか、イベント内では求職者に直接声をかけることができるため、潜在層にアプローチできるのも強みと言えるでしょう。
メリット |
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採用担当者や部署のコミュニケーション能力が高い企業で、人柄重視の採用を行っている企業には非常におすすめできる方法です。
自社に合った人材募集方法を見極めるには
自社に合った人材募集の方法は、どのような人材を確保したいか、どれだけ採用に工数をかけられるかによって異なります。先に説明した方法と必要な人材の属性をあわせて解説します。
専門性の高い人材を募集したい場合
専門性の高い人材は、基本的に同業者であれば採用したいと考える人材であることが多いです。近年ではエンジニアの需要が非常に高まっており、彼らの採用にかけるコストに糸目をつけない企業も増えてきています。
専門性の高い人材にアプローチするには、以下の方法がおすすめです。
- スカウト
- リファラル採用(紹介)
- 人材紹介
- 退職者の再雇用
できるだけ早く採用したい場合
何らかの事情でできるだけ早く人材を確保したい場合、次の方法がおすすめです。
- スカウト
- 人材派遣
人材派遣は条件さえ適せば、すぐにでも働いてくれる戦力が確保できます。
コストをかけずに募集したい場合
採用コストをあまりかけずに人材を募集したい場合は、以下の方法が適しています。
- 自社サイト
- SNS
- リファラル採用(紹介)
- 退職者の再雇用
- Webの求人サイト(無料枠)
自社サイトは立ち上げるまでにコストがかかりますが、一度立ち上げてしまえば長期で活用することができます。またコストがかからないわけではありませんが、可能な限り費用を抑えたい場合におすすめです。
採用までの工数をかけずに募集したい場合
採用までの工数を抑えるには人材紹介がおすすめです。募集したい人材がどのような人かを明確にする必要はありますが、その後は人材を安定して確保しやすくなります。
人材募集を成功させるコツ
ここまで13種類の人材募集の方法を解説してきましたが、どれも必ずしも成功する方法というわけではありません。人材募集を成功させるには、以下のコツを押さえておくとよいでしょう。
【人材募集を成功させるコツ】
- ターゲットは誰かを明確にする
- 気軽に応募しやすい工夫をする
- 求職者が欲しい情報を公開する
採用を強化したい企業側に伝えたいことがたくさんあるのはわかりますが、まずは求職者に興味を持ってもらうところからスタートです。こちらの言いたいことばかり掲載するのではなく、求職者が求めている情報を掲載することで反応がよくなるでしょう。
人材募集を成功させるには、まず求職者の視点に立つことが重要です。
まとめ
人材募集には様々な方法があり、どのような人材が欲しいのか、企業として予算をどの程度割ける のかによって採用すべき方法は変わってきます。本記事を参考に、自社に最適な人材へ効率よくアプローチできるよう見直してみてはいかがでしょうか。