派遣バイト（登録制アルバイト）とは

派遣バイト（登録制アルバイト）とは、派遣会社に登録した人材に希望の職種・日数で仕事をしてもらう派遣形態 です。主に学生や主婦層の人材が多く、半日、1日、数日単位で仕事を依頼できます。人材層の偏りから、週末や夏休みなどの長期休暇で仕事を探す人が多い傾向にあります。

日雇派遣は雇用の安定化を図るため原則禁止されていますが、例外として、下記に当てはまる人は対象外になります。

• 60歳以上の人
• 昼間学生
• 世帯年収の額が500万円以上の主たる生計者以外の人
• 生業収入が500万円以上且つ副業として日雇い派遣に従事する人

普通のアルバイトとの違い

派遣バイトと通常のアルバイトとの違いは次のとおりです。

両者にはこのような違いがあり、派遣バイトの場合は人材確保から給与の支払いまで、派遣会社が対応してくれます。そのため、派遣先企業は手間が削減でき、は現場での教育・指揮命令・管理などに注力できます。派遣先企業に派遣料金の支払いが必要になりますが、通常のアルバイトよりも楽に人材を集められます。

派遣バイトを受け入れるメリット

企業が派遣バイトを受け入れるメリットには次のようなものがあります。

• 自社の労務負担・採用コストが少ない
• 最適な人材を選定してもらえる
• 必要な人数が多い場合でもスピーディーに対応してくれる

自社の労務負担・採用コストが少ない

派遣会社を利用すれば、人材確保を代行してくれます。そのため、自社で求人サイトに掲載して面接をする採用コストを削減できます。また、社会保険への加入や給与の支払いといった労務手続き、退職手続きまで対応してくれるので、自社でアルバイトを雇うよりも労力がかかりません。

最適な人材を選定してもらえる

自社でアルバイトを募集する場合は、「応募者＝希望する人材」とは限りません。一方で派遣バイトの場合は、派遣会社に希望する人材の特徴を伝えておけば、登録人材のなかから該当する人材をピックアップ。自社で募集するよりもスピーディーに欲しい人材を選定してもらえます。

必要な人数が多い場合でもスピーディーに対応してくれる

自社で募集するとなると、必要数を集められない場合がありますが、派遣バイトでは登録人材のなかから派遣会社が人材を集めるので大人数の募集にも対応可能。自社で募集をかけるよりも簡単に人員を確保できます。

派遣バイトを受け入れるデメリット

• 時期によっては必要数の確保が難しい場合も
• 通常のアルバイトよりもコストがかかる

時期によっては必要数の確保が難しい場合も

派遣バイトの主な人材層は、学生や主婦です。時間を取りやすい土日祝や夏休みなどの長期休みであれば人は集まりやすいですが、学生のテスト期間など時期によっては必要数の確保が難しいケースもあります。

通常のアルバイトよりもコストがかかる

派遣バイトの受け入れに際して、派遣先企業は派遣会社に「派遣料」を支払うことになります。派遣料には「派遣スタッフの給与」を含め、次のような費用が含まれます。

引用元：一般社団法人　日本人材派遣協会「派遣料金の構造」

具体的な派遣料金の内訳は次のとおりです。

• 派遣社員の給与
• 社会保険料
• 派遣社員の有給費用
• 諸経費（教育訓練費・福利厚生費、派遣会社社員の人件費など）
• 営業利益

派遣バイトの場合は、派遣契約の期間によっては、社会保険や有給費用が内訳に含まれないケースもありますが、派遣スタッフの給与に加えて諸経費と派遣会社の営業利益が派遣料金の中に含まれます。そのため自社でアルバイトを雇用するよりもコストが高くなる傾向にあります。しかし、人材確保や労務処理は派遣会社が行うことを思えば、派遣バイトの方がお得感があるのは間違いありません。

派遣バイトを受け入れるまでの流れ

派遣バイトを受け入れるまでの流れは次のとおりです。

1. 依頼する派遣会社を選ぶ
2. 人材の希望条件・就労条件を伝える
3. 派遣会社が募集・選考を行う
4. 就業
5. 派遣料金の支払い

まずは派遣会社の選定からです。最適な人材・必要数を揃えられるかは派遣会社によるといっても過言ではありません。そのため、派遣会社の選定は最も重要な項目です。派遣会社のホームページなどをよくチェックして、得意な職種や登録人数を確認しておきましょう。また、派遣バイトの場合は勤務地が遠方になることも考えられるので、全国に支社があるかどうかもチェックすべきポイントです。

まとめ

派遣バイトは派遣会社が人材確保や労務処理を負担してくれるため、自社雇用するよりも労力をかけることなく人材の確保ができます。自社雇用よりも多少コストは高くなりますが、こうした負担が少なく済むことを考えれば、繁忙期など期間限定で人手が必要な場合には特に派遣バイトの利用がおすすめです。